2月は博物館関係の研修会、勉強会にいろいろ参加した(め)です。
そこで「こんなミュージアムがあったらいいな」というテーマでグループトークする時間ががありました。
たまたま一緒のグループになったみなさんの話を聞いたり話したりするうちに
「理想のミュージアム=理想の社会、なんじゃないか」
と思いました。
例えば
・学びたい時に学びたいことを学べる
・自分らしくすごせる
・誰でもアクセスしやすい
・世代をこえて交流できる
などなど。

すこし話は飛びますが、「博物館は何のためにあるのか」という答えの先に
「人は幸せになるために生きている」という大きな命題があるように思います。
その命題に向かう幸せを見つけられる場所として、
また命題に向かう過程で出会う問題解決のための装置として、
博物館はあるのだと思います。

幸せを見つけられる場所として」というのは、博物館はいろいろなテーマを扱っているので
きっと自分に合う、好きな世界が見つかると思います。
そしてそこには、同じ「好き」な気持ちを共有できる人がきっと見つかります。
研究者や専門家(その道のプロ)がいます。
そういう場があり、人に出会えたら、豊かな人生になると思います。

「問題解決のための装置」というのは、博物館が
・誰でもアクセスしやすくするには?
(最近話題の社会的包括にも通じる)
・世代をこえて交流する場になるには?
などの議論の場になったらいいと思います。
すぐに答えが出るようなことでなくても、話し合ったり考え合ったり工夫したり、そういう道のりの場であることが大切だと思います。

ここに書いたようなこと、欧米の博物館ははっきりしっかり自覚している気がします。
そう感じるのは、博物館と社会や博物館と地域がしっかり結びついている印象があることと、
利用者自身も「ここは自分の場所」と思ってること、そして博物館スタッフの意識の高さを感じるから。
そして日本の博物館は、まだあまり意識していないとも思っています。
ここを意識して博物館側が声を上げたら、入館者数だけで博物館の価値をはかられる時代が終わる気がしています。



# by musume2016 | 2019-02-18 01:10 | 博物館を楽しむヒント | Comments(0)

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「NO MUSEUM, NO LIFE」「はくぶつかんだいすき」の文字がプリントされたTシャツ。
ネイビーは110のキッズサイズもあり。オートミールは文字色に新色登場です。
NPO法人大阪自然史センターが運営する、大阪市立自然史博物館のネットショップでご覧いただけます。


# by musume2016 | 2019-02-07 20:41 | グッズ | Comments(0)

あっという間に1月も半分に…!今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年(え)の展示鑑賞はじめは、LIXILギャラリー「吉田謙吉と12坪の家-劇的空間の秘密-」でした。
 
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LIXILギャラリーは私が行き始めた頃(20年とか前かも…)はINAXギャラリーでした。素敵な企画と美しい展示+広報物、充実した関連書籍(INAX BOOKLET)がセットになっていて、いつも刺激を受けていました。
四つ橋→本町→現在のグランフロントと、移転をするたびにスペースが小さくなり、残念ながら今のギャラリーは、まず知らないと行かない(行けない)場所にあり、LIXILショールームとも切り離され、普通の一室という感じ。移転後はじめて行ったときには、これ、いつでも閉められる感じになったな…と悲しい気持ちになりました(ちなみに、向かう途中に通過するスカイロビーはちょっとテンションあがります)。今のところ私の心配は現実にはならず、小さい規模ながら活動は続いています。

「吉田謙吉と12坪の家-劇的空間の秘密-」は、舞台美術を中心に活動した吉田謙吉がつくった、ステージ(!)のある12坪の「愉快な家」を入り口に、暮らしやものの見方、考え方、そして楽しみかたのヒントが感じられる展示です。
 
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裏側は仮設っぽい(舞台裏っぽい?)感じ。会場の雰囲気はホームページにも少し紹介されています。
考現学や暮らし方の工夫の記事など、読んで楽しい資料が多いので、少し時間にゆとりを持って行くがおすすめ。

撮影もOKです。私は近距離に強いカメラを持っていないので、細かな資料の写真は撮りませんでした。BOOKLET買おうかな…。
BOOKLETのデザインは今回も祖父江慎さん関係で凝ってます。たまに凝りすぎてて、「海藻」のときは、もうちょっとすっきり普通にきれいに見たいんやけど…と思ったりしてしまいましたが、今回はぎゅっと詰まった感じが企画の雰囲気と合って楽しいです。

1月19日には、メインビジュアルに使われている写真の右端に写っている女の子、吉田謙吉の娘さんの講演会「愉快な家 父・吉田謙吉の住まいの夢」もあるそうです(定員に達したため、申し込み締め切りとのこと)。

= = =

吉田謙吉と12坪の家-劇的空間の秘密-

2018年12月7日(金)~2019年2月19日(火)
LIXILギャラリー大阪
http://www.livingculture.lixil/topics/gallery/g-1812/
 
 
レポート:(え)


# by musume2016 | 2019-01-18 09:49 | 展覧会見学記録 | Comments(0)

ちょっと気持ちがもやもやしている(め)です。

「博物館」「楽しい」「学び」
よくセットで見るキーワードだけど、「博物館で楽しい」ってどういうことだろう。
それはちゃんと「学び」になってるのか?
なってたとしても、どういう学び?
博物館だからこそできる「学び」になってる?

博物館のチラシやポスター、報告書などでこのキーワードをよく目にします。
その展示やイベントに参加できてないことが多いので、実際のところどんなだったか分からないことも多いけど、
「楽しい」は博物館でなくても体験できる種類の「楽しい」のような気がするものや、
そもそも「楽しい」は書き手側の「楽しい」であって、私の考える「楽しい」と違うかもと思うものがあります。
「学びになる」こともとても難しくて、その瞬間に「あ!」と思う人もいれば、博物館でのその体験があったからこそ数年後にじわりとわかる、という人もいます。

「博物館」で、「楽しくて」、「学びになる」という仕掛けは、実はとても高度で難しい。
そしてそれは「参加者数」という数で計れないことがとても多いというのも実感しています。
難しい上に分かりやすい評価も出ないなら、簡単に楽しいことをやったほうが博物館が生き残れる、という考え方もあるのかもしれない。
でも博物館でやる以上、博物館であることを大切にしたいし、博物館全体がそうあってほしいと思います。
自分の性格なのか「何のために何をやってるのか」を考えてしまうし、その根の部分が博物館に関わっていないとすごく気持ち悪い。
博物館から離れたところで「楽しいことだよね」と言われても、「それ博物館でやらなくていいんじゃない?」と言いたくなってしまう。

反対に、それがうまくいったときは参加した人の気持ちやこれから歩む先の方向が変わる気がしています。
私達の作っているグッズで語っているように、それこそ人生だって変わると思っています。
そういう瞬間を、きちんと作っていきたい。失敗も多いけど、でもやっぱりダサいことはしたくないんだなー。
(なぜ突然もやり投稿したかはまた別の機会に。)





# by musume2016 | 2018-12-12 23:02 | 博物館を楽しむヒント | Comments(0)

ベトナム民族学博物館


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おお、なんと11月になってしまった!
今月(め)は、ベトナムのハノイに遊びに行ってきました。ベトナム民族学博物館に行ってきたのでレポートです。
いろいろな民族の文化や生活道具や衣服などを見るのが好きな私にとって、ここは本当に楽しい博物館でした。
日本語のパンフレットもありました。

ハノイ駅から北西に車で20分ほど行った場所に、ベトナム民族学博物館があります。
ベトナムには54の民族が住んでいるようで、ほとんどが少数民族。博物館では多様な民族の文化を見ることができました。
展示室は1階と2階、そして2階に隠し階段のようなものがあって、登っていくとディスカバリールーム。
本館の後ろにはお庭が広がっていて、いろいろな民族の家が建っていました。ベトナム版たてもの園という感じ。この家の展示もとても良かったです。
例えていうなら、みんぱくにたてもの園がついてるような(そこまで大きな規模じゃないけど)。この両方の博物館が大好きな私にとっては、とても楽しい博物館でした。


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本館入ってすぐのホール。高い天井の下に美しい資料が展示されていて、素敵でした。

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ベトナムに住むたくさんの民族の写真。多様性を示しつつ、でもみんなアジアの人なので似ていると感じるところもあり。この先の展示物のイントロダクションのような展示でした。

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版画のような展示。木のスタンプを重ねて作っていく様子がよくわかる、けど、下の段の一番左の絵は、上下逆さまよね?

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カゴをたくさん積んだ自転車の展示。迫力がありました。ベトナムらしい感じも。

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この展示もよかったです。ベトナムらしい三角の笠の作り方が分かる展示。手前から工程と素材がならんでいて、奥に行くにつれて完成に近づく。壁の映像では笠を市場で売る様子など。何も読まなくても伝わった展示。

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2階の隠し扉のような奥には階段があり、

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登って行くと…

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子ども向け展示場、ディスカバリールームでした。担当のスタッフがいて、ブロックプリントをやらせてくれました。

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2階から1階を見下ろした風景。欧米からのツアーのお客さんが多かったです。みなさん、グループに1人ずつガイドさん(もちろん語学の堪能な)がついて、展示解説を聞いていました。

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 ここから野外展示。ここでは水上人形劇をやっていて、観覧するには別途観覧料が必要でした。

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どことなく日本のような家

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すっごく背の高い家、というか集会場だそうです。登るのが大変だけど、この階段はわくわくしますねー。

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「ロングハウス」という名前の家。その名の通り、すっごく長い。


住所:Nguyen Van Huyen str., Cau Giay dist., Hanoi
開館時間:8:30~17:30
休館日:月曜日



# by musume2016 | 2018-11-22 00:54 | 展覧会見学記録 | Comments(0)