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お掃除さんのはなし

(め)です。本当に久しぶりの投稿です。
職場が変わって、忙しくなって、そしたらコロナになって、うわぁ…と思っていたらずいぶん時間が経ってしまいました。
その間ずっと、何を書こうかなと考えていたのですが、まとまらず、そしてほとんど他館にも行かず(行けず)で、結局ずるずるとしてしまいました。

で、今日「ああ、これ書きたい!」と思ったことがあったので、PCに向かっています。

先日、ご縁があって知り合いになった中学の先生から「中学校に来て、博物館の仕事の話をしてくれませんか?」と誘われました。
その中学校の2年生は、毎年「職場体験」というカリキュラムがあって、近隣の会社や施設に数日間通って、そこでの仕事を体験しているようです。
いま勤めている博物館でも、職場体験の中学生がコロナ前まで毎年来ていたので、ふむふむなるほど、あれね、という感じ。
しかし、ここ2年ほどはコロナのために中止しているそうで、今年は生徒が職場に行く代わりに、社会人に中学校に来てもらって、仕事の話をしてもらうことにしたそうです。
その「仕事の話をする社会人」として、お誘いがありました。

お誘いをいただいてから、何の話をしようかなーと考える日々で、ひとくちに「博物館の仕事」といっても、本当にいろいろな人がいろいろな関わり方をしていて、そんなことも紹介したいなと思いつつ、過去に勤めていた博物館とそこで働く人たちのことを思い出す中で、共通して良い思い出がある!と思ったのが「お掃除さん」、館内外の清掃をしてくれる人々です。
これまで6つの博物館に関わり、ぱっと顔が思い出せるお掃除さんが4名(3館分)。残りの3館は、お掃除さんに出会わなかったので、記憶にありません。
思い出せる4名(うち1人は、いま勤めている博物館なので、毎日会う)は、共通して
・女性
・おばちゃんといわれるような年齢
・明るい
・元気
・おしゃべり好き
・「なんでも言って!やるから」が口ぐせ
・背が小さい

最後の特徴は、不思議だけど、みんなそうなんです。
余談ですが、息子たちが通ったいくつかの保育園の園長先生はみな、小さくてころんとしたおばちゃんでした。
職業と背格好の関係はあるのだろうか…ある気がする…。

どのお掃除さんも、前向きで明るいんだけど、時々「困っちゃうわよねー、あはは!」と、仕事上の悩み(だいたいマナーが悪いお客さんの、施設の使い方の愚痴)を明るく話してくれて、私も博物館の現状というか、お客さんの様子を知れたりするので、とっても面白かったりします。

そして、なんといっても通常業務に加えて、緊急事態(展示室で来館者が嘔吐した、転んで出血した、なぜかジュースがこぼれているなどなど)の時は、ぴゅー!っと現れて「やっとくから」の一言で、さささーっと場をおさめてくれる、めっちゃ頼もしい方々です。私は非常事態のことで、あわあわしちゃってんのに。

あと、たぶん、私は博物館のいくつかの側面しか知らないけど(どの館でも働くポジションが固定しているので)、お掃除さんたちは、館内のあらるゆ場所をめぐるので、きっといろんなことを知っているんだろうな、という憧れもあります。

博物館を支えるたのもしいメンバーで、そして私個人的にもいつも元気をもらっている(た)みなさん。浮かぶのは、どの人も明るいイメージばかりなんだなー。





by musume2016 | 2021-09-26 23:34 | 博物館を楽しむヒント